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オルガンが設置された1977年当時は,日本ではオルガンはまだ珍しく,単に定期的に演奏会を行うだけでも十分に意味があることでした.しかし,今日では日本のオルガン保有の状況は全く違っており,多くのコンサートホール,音楽大学,等々に大きな,優れたオルガンが多大な予算をかけて次々に建設されているのが現状です.そのなかで教養学部オルガン委員会は,900番教室のオルガンをどのように活かし,演奏の高い水準を保ちつつ,現代の学生の変化に応え,彼らに意義ある場を供給してゆけるか,という問題を検討し,様々な試みを行ってきました.

一つには演奏会にレクチャーを積極的にとり入れ,学生とともに学ぶという姿勢をとるということ.また同時に,より本格的な,学際的研究の場としてのオルガン演奏会を充実させるということで,オルガンと他の楽器の共演の機会や内外のオルガニストの,実地の経験に基づいた話をインタヴユーし,あるいは講義を依頼して,視野をひろげ深め,かつ,学生や一般の今日の要望に多角的に応えることを試みてきました.

たとえば1994年度には,テーマ講義「音楽と言語」を企画し,学内外に講師を求めて,人の言葉と音楽との切っても切れない関係を論じました.オルガンやフルートまた太鼓その他の楽器の構造,音楽の歴史的側面,宗教的側面物理的側面,数学的側面,そして,人の声と楽器の音,詩から歌への移行,人の言語をこえる音楽といった側面から追求したのです.この講義では受講者も文系理系にわたり,他の大学からの「もぐり」もかなりありました.学生の反響は,基本的に大学で音楽を聴く,ということについての驚きと喜びが素直にでていましたが,他方,学生の音楽的レベルの高さ,熱心さには教師側が驚かされることもしばしばでした.この講義で初めてオルガンの存在や,奏法を知った人も少なくなく,何らかの形でもっと直にふれ,もっとオルガンのことを知りたいという意見も多くアンケートや質問票によせられました.

このような反響にも触発され,オルガン講習会を定期的に開催するようになったのも新たな試みです.学内者に限定し,一回当たり10人程度を対象として,講師(これまで,オルガニストの久保田陽子さんや本学教員でオルガン委員会のゴチェフスキ先生が担当してきました)による演奏法の講習に続き,一人ずつ自由にオルガンを演奏してみるというのが講習会の内容です.これまでの参加者は,鍵盤楽器の経験がなく,様々な音色の音を出してみて感激する初心者から,立派にバッハを演奏するピアノの名手まで様々なレベルにわたっています.

定期演奏会以外のオルガン演奏では,駒場キャンパスで行われる学会,集会などの際に,息抜きとしてオルガン演奏を提供するということもしばしば行われてきました.最近では更に駒場キャンパスでの最も重要な儀式である学位記授与式に於いて式の一部としてオルガン演奏を行うということも行っています.この他,2003年1月には小柴先生のノーベル賞受賞記念講演会に先立って,ジェニファー・ベイトさんによりオルガン演奏が行われています.